四日連続G戦初日

アメリカも5月第一土曜日のケンタッキー・ダービーが近付いてきましたが、毎週のように行われるG戦も一気に数が増えてきました。改めてアメリカはレースが多いなと、呆れてしまいます。
中でも今週は盛り沢山、今までは土日だけだったG戦も木曜日から四日連続で施工される賑い様です。何とか頑張って追い駆けることにしましょう。

ということで、昨日の木曜日(4月14日)に行われた二つのグレード・レースのレポートです。

先ずキーンランド競馬場のヴァイネリー・マディソン・ステークス Vinery Madison S (GⅠ、4歳上牝、7ハロン)。オールド・ファンには馴染みないレースですが、2002年に創設された時は単にマディソン・ステークスと呼ばれていた由。「マディソン」とはケンタッキー州ブルーグラス地方最大の郡の名前だそうです。最初はリステッド・クラスでしたが、2005年にGⅢ、翌年にGⅡ、2009年からGⅠと鰻昇りに格を挙げてきたレースです。2004年から加わった「ヴァイネリー」は、スポンサーになったこの地方の馬産施設の名称。
今年の勝馬はショットガン・ガルチ Shotgun Gulch 。9頭立て。最後方から追い込み、1番人気のエイメン・ハレルヤ Amen Hallalujah を頭差捉えて11対1の番狂わせです。グレード・レース初勝利がいきなりGⅠという快挙でした。去年のこのレースに勝ったドクター・ジック Dr. Zic が3着。
調教師はC.R.トラウト。騎乗したギャレット・ゴメスは、同馬に初騎乗でした。

もう一つはオークローン・パーク競馬場のカウント・フリート・スプリント・ハンデキャップ Count Fleet Sprint H (GⅢ、4歳上、6ハロン)。これも古いファンには紛らわしいレース名で、アケダクト競馬場で行われているカウント・フリート・ステークスとは別のG戦。カウント・フリートは言うまでもなく1943年のアメリカの三冠馬。アケダクトのレースとは異なり、こちらは名前の通りスプリント戦です。詳しい歴史等は不詳。
今年の勝馬はスマイリング・タイガー Smiling Tiger 。6頭立て。去年二つのGⅠを制したスマイリング・タイガーが、2着に2馬身半の差を付け、見事1番人気に応えました。
調教師はジェフ・ボンド。騎乗したジョエル・ロザリオ騎手は、このレースのために南カリフォルニアからオークローンに飛び、今年獲得したサンタ・アニタのリーディング・タイトルに花を添えています。最後方から冷静に追い込む好騎乗は流石に一流のもの。

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